職場が一体となった「お手並み拝見」のプレッシャー

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まだキャリア採用を本格的に活用していない有名大企業の場合では、転職者は職場から「お手並み拝見」という冷ややかな姿勢をとられてしまう可能性があります。

それは、なぜなのでしょうか。

このような場合、キャリア採用で転職してくる人の存在自体が珍しいものであり、また即戦力であり、優秀だから採用されたという触れ込みで社員に説明されています。

有名大企業の社員にとってみれば、そもそも自分は厳しい就職活動を乗り越えて新卒採用されたという自負を持っています。さらに自分はこの会社の文化に馴染んだうえに、成果をあげてきたというプライドを持っています。

ところが、そのような自分ががんばってきた過去の経緯を抜きにして、いきなり自分と同等、あるいは自分より上の立場で入社する人がいるとしたら、それ自体に心の底からは納得できない気持ちを持っていても不思議ではありません。

そのため、自分がこの会社でがんばってきた年月以上に優秀なのであれば、まずはそのお手並みを拝見しましょう、という姿勢になりかねません。

会社には公式な役職と別の本当のキーパーソンがいて、その人物にあるタイミングで根回しをしないとうまくいかないという組織力学があるわけですが、これは一定の年数、在籍しないとわからないものです。

「お手並み拝見」の姿勢を取っている人は、その組織力学のツボを教えてはくれません。なぜなら、ライバル視している転職者にわざわざ最も業務上有利な情報を教えれば、より優位に立たせることになってしまうからです。

また、そうした組織力学のツボこそが、自分が長い間会社にいることで体得した知恵であるわけで、いきなり入社してきた人聞がそれを知ってしまうのは不公平だという気持ちもあるでしょう。それほど優秀なのであれば、組織力学のツボを知らなくても、成果を出せるところを見せるべきだ、という考えもあります。

キャリア採用がまだ少数派である有名大企業の場合では、職場の同質性が強く、皆が同じように、こうした気持ちに染まってしまう可能性があります。こうなってくると、
キャリア採用で入社してくる人には、かなり厳しい条件、ができてしまっているということになります。

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