一見優秀そうなのに、実は失敗パターン

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転職の失敗パターンを分析してみましょう。

失敗パターンは、表面的な性格、あるいは外面的な要素だけでは判断できないことがあります。ですから、プロたちは、表面的な性格や外面的な要素だけでは失敗パターンを判断しません。

たとえば、一見すると非常に積極的に見える性格の人の場合です。声は大きく、ハキハキとしており、明快にビジョンを語り、上昇志向を持っている。こうした要素だけを観察したならば、非常に優秀そうで、失敗パターンの人とは正反対に見えるかもしれません。

ところが、こうした人こそ、典型的な失敗パターンに当てはまる場合があるのです。

明快にビジョンを語るのはいいのですが、その裏づけとなる業務と実務の実績に欠けているのです。つまりは、泥臭い仕事を敬遠し、華やかに見えることだけを追いかけてきたのです。また、単に上昇志向が強いだけなので、軸となる専門性を持とうとは思っていません。営業も、マーケティングも、財務も経験して、とにかく上を目指したいのです。

また、積極性が強いということが押しの強さだけにつながり、さまざまな人の助言、さまざまな業務(泥臭いことを含む)をスポンジのように吸収しようという気持ちになれません。

軸を形成するためには、キャリアの最初の段階ではさまざまなことに挑戦し、試行錯誤して、やりたいこと、できることを理解していくことが必要です。

この過程がスッポリと抜けてしまっているわけです。

結局、この人は軸が不明確なまま、語りだけがうまいことになるので、自分では手を動かさない、いわゆる評論家タイプになってしまっています。

また、外面的な要素ということでは、きれいに見える経歴というものも存在します。

たとえば、30代半ばで、3社の経験があり、それぞれに5、6年勤続している場合などです。それぞれの会社で転職して、すぐに辞めず一定期間は勤務していることから、失敗パターンの人とは無縁のように見えます。ところが、この人も失敗パターンに陥っていました。

どの会社の勤務でも、決まりきった業務を担当することが多く、自発性を発揮することもありませんでした。同じ仕事の繰り返しになるため軸は形成されず、5、6年は我慢するものの、結局はなんとなくの転職を繰り返していたのでした。

表面的な性格や外面的な要素で、優秀そうに見える場合はあります。しかし、プロたちは、自発性があるのか、軸が明確なのかという観点で観察してきます。そのため、表面的な性格や外面的な要素だけで、失敗パターンを隠すことは難しいのです。

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