「なんとなく」転職の大きな落とし穴

9

人材紹介会社以外の主要な転職ルートとしては、転職サイト、ハローワークなどがあります。

たとえば、転職サイトではキャリアコンサルタントは介在せず、サイト上で、求人案件と求職者をマッチングする仕組みが整っています。つまり求職者は、基本的に独力で転職活動を進めていくことになります。

そのため、求人企業が負担しなければならない転戦時のコストは、人材紹介会社ルートと比較し低いものとなります。また、ハローワークにおいても特別な求人企業としての負担コストは発生しません。

つまり転職サイト、ハローワークを経由するルートの場合、求人会社にとって負担するコストが低くなるのです。そのため、人材紹介会社ルートと比較すると、いくらか求職者を審査する条件もゆるくなる可能性があります。

また、若い人になればなるほど、特に20代においては採用条件としての賃金が低くなることが、会社側が採用に積極的になる要素になります。

さらに、着実に転職市場は拡大しています。

このような状況があいまって、転職の軸が不明確な人であっても、人材紹介会社以外のその他のルートで転職できる可能性は高いのではないかと思います。

では、軸が不明確なまま転職すると、その後はどうなるのでしょうか?

その答えは、「なんとなく」転職回数が多くなってしまった人との、キャリアコンサルタントの面談の中でわかります。

転職回数については、回数が多いこと自体が望ましくないわけではありません。しかし、「なんとなく」転職回数が増えてしまうことは、望ましいとは言えないでしょう。

キャリアコンサルタントは、求職者との面談で、職務経歴書に転職歴があれば、必ずその理由を質問します。

軸が明確な人であれば、転職理由に「なるほど」と思わせる説明がついてきます。

ところが軸が不明確な人の場合、転職理由をいろいろ説明するものの、つまるところ「なんとなく」としか受け取れない説明になってしまっているのです。

そして、転職回数がむやみに多くなっている傾向があります。

ということは、軸が不明確な人は転職はできるものの、転職先でも同じように会社への不満と、「なんとなく」青い鳥を探したい気持ちと、キャリアの切り札は転職であるという思い込みが結びつき、またまた転職してしまっているわけです。

これは、転職失敗パターンの負の連鎖と言えます。

転職の理由を聞くのは、人事の採用担当者も同じです。そこに納得のいく理由が感じられなければ、「なんとなく」転職回数が多い人と見なされてしまい、採用選考では不利な要素となるでしょう。

また、転職を繰り返すことで、嫌なことがあっても我慢して、いまの職場でがんばって成果を出すという気持ちが弱くなり、軸を明確にするチャンスからどんどん遠ざかってしまうことになります。

これこそが、若い人の場合、「なんとなく」でも転職できてしまうことが、実は大きな落とし穴であることを示しているわけです。

転職の際にはこうした落とし穴に陥らないようにしたいものです。

Category: 未分類 Comment »

Comments are closed.

Back to top